J Magazine 2022,February

日頃より当クラブをご愛顧いただきありがとうございます。
J STRUCTの伊藤です。
当クラブの会員様をはじめ、体験者様、ビジター様など関わる全ての方々に向けて、テニスにおける「なるほど!」という情報を月に一度お届けしておりますが、今月のテーマはいつもと少々テイストを変えまして、「伊藤コーチが日本一になった時のことについて聞きたい!」というリクエストがありましたので体験談をお話させていただきます。

質問1.『日本一』という目標が手に届きそうだと感じた時はありましたか?
ありました。
周囲の評価として全国のトップと言われている選手達と自分が対戦した時に勝てるかどうか、手応えがどうなのかを経験値として積み上げていました。
私の場合は、近い存在に全国トップの選手達がいましたので、その選手達と対戦する時は常に自分の立ち位置を確かめる良い機会となっていました。
また、失礼な話ですが、その選手達以外の選手と対戦する時にどの程度のスコアで勝てるかも重要視していました。

質問2.『日本一』になった時にどんなことを思いましたか?
インカレのシングルスで優勝した時はとにかく嬉しかったです。
そして、会場に応援に来てくれていた父親に、人目をはばからず抱きしめられたのが、恥ずかしかったですが嬉しかったです。
また、ジュニア時代のコーチや高校の監督など、これまでお世話になってきた方々に報告をして喜ばせたいと思い、とにかく沢山電話をかけました。
それから、多くの選手が目標達成した後に天狗になってしまったり、必要以上にプレッシャーを背負ってしまったりして、一気に勝てなくなる傾向にあるので、「自分はそうならないよう謙虚な心を保てるようにしよう」と言い聞かせていました。
実際にはできていなかったかもしれませんが(笑)

質問3.『日本一』になった後に、自分や周囲で変わったことはありますか?
当時の私は『日本一』になれば天国に行けるとでも思っていたのかもしれませんが、想像以上に世の中は何も変わっておらず、孤独感や虚無感が残りました。
反対に周囲は私と対戦する時にとにかく挑戦者として思い切りぶつかってくるので、そんな相手と対戦する度にとても苦しい思いをしました。
私はしばらくの間、これまで以上に自信を持ってプレーをすることができていたのですが、いつの日か知らず知らずのうちにそれが過信となってしまいました。
同年の冬に初めて他大学の選手に負けてからは、周囲からの冷たい目線を意識するようになり、一気に負けることへの恐怖心が膨らんでしまいました。
インカレで優勝したことで団体戦ではチームのエースという立場になりましたので、より一層「負けられない」という気持ちが強くなり、自分では意識しないようにしていましたが、約10年経った今指導者として当時の自分を振り返ってみた時に、プレーの硬さがあったのだろうと思います。
※大学3年時にインカレ優勝、大学4年時は準決勝で敗退

質問4.『日本一』という経験から、今意識していることは何ですか
・自分は常に挑戦者であることを忘れないこと
・思い通りにならないことがあっても決して諦めないこと
・執着心を捨て、目の前の勝負を楽しむこと
・自分一人だけの喜びではなく、みんなで喜べるようなプロセスを辿ること

いかがでしたでしょうか。
自分の内面をお話するのはとても恥ずかしいですね。
しかしながら、せっかくの機会ですので少しでも参考になることがあればと思い一生懸命書かせていただきましたので、楽しんでいただけていましたら嬉しいです。

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詳しくはフロントまでお問い合わせください。

今後も皆様のテニスに役立つ内容を発信できるよう努めてまいりますので何かリクエストがございましたら是非お申し出ください。
今後ともJ STRUCTを宜しくお願いいたします。

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